“動いていないと不安で仕方ない貧乏”に気をつける。
2017年7月25日(火)
テーマ:経営について
久しぶりに「経営について」というカテゴリで書きます。
いや~久しぶりです。
いつもながら、好き放題かきます(^_^;)
タイトルは
“動いていないと不安で仕方ない貧乏”に気をつける。
起業家の当たるべき壁? |
起業間際、いや、経営の期間は関係ないですね、
動いていないと不安で仕方なくて、
動けば動くほど、資金が減ってゆく
ということがあります。
わたしもこれに悩みましたし、これからもあるかもしれません。
口座の残高が減ってゆき、焦りの気持ちは増すばかり。
夜、眠れない日も出てきます。
「起業家の当たるべき壁」という方がおられますが、納得できる点があります。
ただ、この壁、当たらなければ当たらないほうが良いです。
名言 |
「貧すれば鈍する」。
どこかで聞いたことありませんか?
これ名言ですね。
独立して、自分でやっていく時にピタリと当てはまる言葉だと思います。
以前から何度か書いていますが、
経営者の心の残高=通帳の残高。
通帳の残高が多ければ、うまくいく可能性が高くなります。
少なければ、廃業、転職の可能性が高まります。
当たり前?
そう、当たり前です。
でも、深~~い、当たり前。
やってる当人は、気づきません。
事業は、現金(預金)があるかぎり、倒産しませんよね。
なくなったら、おしまい。
これは簡単な理屈ですね。
ここでいう”廃業、転職の可能性”とは、
通帳の残高が少ないときは、受けてはならない仕事を受けてしまい、本来、付き合うべきでない顧客に経営上のリソースを使い消耗してしまい、付き合うべき顧客と付き合わない(付き合えない)という現象が出ること
を指します。
世の中には、お付き合いするべき顧客と、そうでない顧客が存在する。
わたしは、そう思っています。(語弊あることわかってますよ)。
通帳の残高を増やしてくれる(=適正かつ順調な利益を上げることができる)のは、
間違いなく、お付き合いするべき顧客です。
お付き合いするべき顧客とは、「あなたにとっての」です。
あなたの定義する「顧客になってほしいのはどんな人?」によります。
だから、気をつける |
起業間際や、起業後しばらく経っても、
動いていないと不安で仕方なくて、
動けば動くほど、資金が減ってゆく
という現象が出てきます。
だって、不安なんですから。
まず動く!
これしか選択肢がないです。
でもそこで、ちょっと立ち止まって考えてみて下さい。
・それは本当に動くべきこと?(貴重な時間と労力、経費を使って)
・それは本当に業績に利すること?
・それは実現したい方向にもってゆくために必要なこと?(できるだけ長い目線で)
「業績」という単語が出てきましたね。
どんなことでも良いのですが、すべての行動は、
「業績」につながっていなければならない
と思います。
どんな美辞麗句を並べても、業績がなければ、ただの絵空事。
どんな崇高な理念があったとしても、業績がなければ、ただの自己満足。
厳しいかな、これが独立であり、起業です。
独立、起業は、自由。どこまでも自由。
だからこそ、結果が出ないと許されない。
対策 |
「動いていないと不安で仕方なくて、動けば動くほど、資金が減ってゆく」。
そして
「貧すれば鈍する」
という状態にならないために、いくつか、対策を考えてみます。
◆1つ目
「これって本当に必要なこと?」を常に自分に問う。
夢中でやっている時でも、考える。必要であればやるし、必要でなければ途中でもやめる。
撤退できる人は、勝ちます。
◆2つ目
「現金(預金)の残高が減らないよう、気をつける」
利益が出ないと現金(預金)は増えませんよね。ここで言う「残高」は、融資でも構いません。
というか、融資を受けずに現金(預金)の残高を減らさない高度な技は、起業間際、起業後しばらくは難しいと思います。
経営は、いくら投資していくらリターンを得るか、ですよね。
投資すれば口座残高は減ります。口座残高を減らさずに増やそうとするのは、実はすごく高度な技なんです。
通常、投資なしでリターンを得ようとしても、無理な話です。
◆3つ目
「勉強する」。
マーケティング、会社運営、経営戦略のことを勉強しましょう。
遠くへ行って、セミナーを受けまくらなくても良いです。
旅費、宿泊費を出して時間も使って受けるセミナーは、時には良いでしょうが、「動いていないと不安で仕方なくて、動けば動くほど、資金が減ってゆく」につながりやすい行動です。
近くの本屋さん、amazonで十分。
本を読みましょう。
本は、薄い内容から濃い内容まで、多岐に渡ります。
わたしは、できるだけ「原理・原則」を解説しているものをお勧めしています。
原理・原則、といっても、経済原論の本ではないですよ。
経営への「考え方」「向き合い方」「方法を決めるための手法」を教えてくれる本。
例えば、
経営の神様と呼ばれる先人たちの本ですね。
(松下幸之助さん、稲盛和夫さん、ピーター・F・ドラッカーの本など)
それから、「金持ち父さん・貧乏父さん」とか。
これも立派な原理・原則だと思います。
わたしもそうですが、学校でお金の勉強していませんよね。
学生時代の”勉強する”は苦痛の代名詞でしたが、経営者になってからの”勉強する”は、全く「臨む姿勢」が違ってきますよね。真剣そのもの、です。わたしは少なくともそうです…(^_^;)
業績を考える先にあるのは… |
業績を考える「先」にあるのは、実は「顧客」です。
業績を考えることは、顧客を考えることにつながる。
業績を考える「根っこ」かもしれません。
偉大な経営者・経営学者の多くが共通して言っています。
例えば、ピーター・F・ドラッカーは次のように言っています。
「企業の目的は顧客の創造である」と。
そして、こんな質問をされています。
「あなたの顧客は誰ですか?」と。
深いですね、ほんと。
最後に |
最後に少し…。
無駄なこともしましょう。
ここまで書いてきて何だ!?とお思いかもしれませんが、”無駄”も必要だとわたしは思います。
ギチギチ、というか、キッツキツでやってると、心が疲れます。
無駄なことも時々する。
これでバランスが取れるんでしょうね。
最近つくづく、思います。
以上、好き放題、書いてきました…(^_^;)
“動いていないと不安で仕方ない貧乏”に気をつける。
わたしも気をつけます。
投稿者:崎田 和伸