
以前、まとめたことがあって、どこにも書いたことがなかったので、書きます。
「法人化 メリット」「法人成り メリット」とかウェブで探すと、いろんな情報が出てきますよね。
でも、そのほとんどは、「税金で得をするかどうか?」。
※調べたい方は、ネットで、「法人成り シミュレーション」などでご検索ください。
わたし自身、4年前に法人成りしています。(行政書士事務所 → 行政書士法人)
法人化、法人成りは、税金問題だけじゃないという場合はあります。
だって、
わたし自身、税金だけを基準にして、法人成りを決断していなかったから。(強引か!?)
もちろん、税金問題、大切ですよ。わたしも試算しました。
でも、それだけじゃないと思うのです。
わたしは、税金以外の面のほうが大きかった。
実際、弊社でお手伝いする起業家の方は、会社・法人にされる際、税金以外を考慮する方が多いです。
(すべてではありませんし、会社・法人化が絶対に正解、というものでもありませんが、数として。)
まあたまには、こういう「あえて税金以外!」の情報を見てみてください(^^)
ということで、前置きが長くてもなんなので、本題に参ります。
以前にまとめた内容をもとに、ちょっと書いてみます。
名づけて・・・
【自分の言葉で18個書きます】 あえて税金問題「以外」で法人化、法人なりするメリット。
外側から見たメリット、内側(自身)から見たメリット、両面からです。
わたしが、起業家のサポートをさせてもらう中で感じること、そして、わたしの頭の中を、バカ正直に書きます(^_^;)
~~~
・外側から見たメリット
1.会社・法人の場合は、「ふ~ん、会社か~(なんとなく納得)」となりやすい。
個人事業は「あ~、個人事業ね~」と思われやすいと感じます。表立って言う人はいないと思いますが、心のどこかで「個人事業ね~」と思われる可能性が高いと考えます。
2.なぜか周りから「がんばってるね!」と言われる。
ただ法人化、法人成りしただけなのに、なぜか周りは、あなたのことを「がんばっている存在」と認識してくれます。
個人事業はおそらく、八百屋の夫婦、という印象があるのでしょうか。家族の「なりわい」と認識されることが多いように感じます。
3.法人・会社の代表者は、「起業家」になる。
起業家って、なんですか?
個人事業の事業主も起業家のはずですよね。
でも、世間一般では、起業家といえば、少なくとも、法人・会社の代表者のことを指します。
わたしは自分自身、事業主でしたし、事業主も起業家だと思っていますが、どうやら、そうではないようです。
4.大多数である個人事業は、極めて、横並びになりやすい。
会社も多いですが、個人事業はそれに増してすごく多い。
会社、法人は、顧客や連携先候補から見て、パスポート的な役目を果たすことが多いと思います。
名称だけで、個人事業でないことを指し示せますので。
5.提携候補として、優位に立てることが多い。(最初から相手の腰が低い)
例えば、個人事業からの提携話より、法人からの提携話なので、相手にす~~っと入ってゆけることがあります。
連携話をまな板の上に乗せやすい、と言えます。
法人・会社の場合、法人格が必ず名称の中に入りますので、相手にとって分かりやすいですよね。
普段の活動の中で自然と効果が出るので、一番、作りやすい、活用しやすい「仕組み」かもしれません。
実績を積み、会社経営に重みがでてくれば、最初から相手の腰が低いケースが増えます。
6.販売チャネルとなりうる企業から声をかけられやすくなる。
販売チャネルとは、自社の商品、サービスを代わって販売してくれる先のことです。
販売代理店というわけじゃなく、連携・提携関係の中で、自然と案件を紹介くださる先さまですね。
個人事業では声をかけられなかったことでも、会社・法人であれば声をかけられる可能性があります。
※個人事業での機会ロスが分かりませんので、あくまでも所感です。
~~~
・内側から見たメリット
7.個人事業とは立ち位置、姿勢が違ってくる。
「社長なんだ・・・」が、毎日、少しずつ、積み重なってゆきます。スタンスが事業主とは違ってきます。
自分は、「事業主ではなく経営者である」という見方になってゆくと思います。
8.法人代表となることで、経営者に自負が生まれる。
スタンスの違いは、いつしか自負へと変わります。
9.自社の自称が、「弊社」「当社」になる。
個人事業の場合は、どう名乗って良いか分からないときがあります。
10.自社ウェブサイトで、自社のことを紹介するページの名称が、「会社案内」になる。
個人事業の場合は、会社案内?事業主案内?と、一瞬迷います。どう書くのが正しいのでしょうね。
職業欄に「会社役員」と書くことになります。毎度毎度、書くことで、なんとなく自負につながってゆきます。
12.個人事業の次のステップアップとしての法人成りは、自分だけでなく他者から見ても、納得しやすい、されやすい。
どこかを目指してゆくことは、自分にとって、そして他者にとっても「ステップアップ」と認識されることが多く、どこか納得感があります。不思議ですね。起業独立もそうです。
そういえば、個人事業を興すことを「起業独立」というケースは会社・法人ほど多くはありませんね。
13.姿勢、立場が明らかになるので、自分も社内も、連携先も動きやすい。
自負、自覚、姿勢、外から目、すべてが絡んで、不思議なんです、動きやすいんです。
14.働く人が、「あなたのため」ではなくなる。
個人事業は、どう言いつくろっても、「事業主がやっている、事業主のための事業体」です。
財産はすべて、事業主に帰属します。
どう分配するかはありますが、利益もすべて、事業主のもの。
働く人の意識が、日々の勤務の中で、違ってくると思いませんか?
15.自分以外の法人役員は労働法令から外れた存在なので、労働問題について「こうしようと思うがどう思う?」を相談しやすくなる。
取締役などの役員が労働法令、法規から外れた存在、というのが、良いことかそうでないかは分かりません。
でも一つ言えるのは、社内の労働関係の話について、話をしやすくなります。
一番話をしにくい事柄について、話せるのはかなりのメリットな気がします。
16.法人役員が経験を積めば、法人の将来について自分事として考えてくれる片腕となる。=真の仲間ができる。
わたしは、ですが、個人事業では、将来について一緒に考えてくれる人財を育てる自信はありません。
17.法人になると各自の役割を考えるようになる可能性が高いので、事業が盤石となる時期が早まる。
事業を盤石にしようとすると、自然、「権限をどう移譲してゆくか」にたどり着きます。自分だけで回す事業体には、すぐ限界が来るからです。何となく…の権限付与よりも「何をどう動いて良いかはっきりする」ので、社内の各自がアイデアを出してくれやすくなると思います。
18.以上が相まった事業活動の結果として、普段の生活の中で良いスパイラルが生まれ、業績が向上してゆく可能性が高い。
あと、「求人で有利になる」、とか、「法人・会社向けの保険を活用できる」「事業承継が可能」とかありますが、ここでは省略させていただきます。どこかに書いてあることですので。
18個書きましたが、わたしは、経営者自身の「姿勢や自負」ってやつが大きいのではないか?と思います。
「姿勢」が違えば「結果」が違い、小さな結果の積み重ねが「自負」につながってゆく。
経営者の心は、その事業体の根っこにあたる部分です。
影響は少なからず、あると思います。
以上、自分の言葉で書いてみました。
投稿者:代表社員 崎田 和伸 プロフィールはこちら
