【総括】 行政書士による討論会
2016年9月3日(土)
テーマ:経営について
8月30日の討論会にお呼ばれしまして、パネラーをさせてもらいました。
広島行政書士研鑽会という若手行政書士の会主催です。
パネラー席 向かって右の写真はこちら ↓
左から、大野さん(行政書士法人名南経営(名古屋))、わたし、河野さん(吉島合同事務所(広島))。
パネラー席 向かって左の写真がこちら ↓
左から
塩谷さん(行政書士法人A.I.ファースト※)、長江さん(〃)、大野さん(行政書士法人名南経営)
※仙台、東京、福岡。
写真には写っていませんが、たくさんの方が聴きに来てくださいました。
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総括したいと思います。
たくさん論点、論争がありましたが、一番、印象に残ったところを書かせてください。
それは「立ち上げと維持管理の役割分担」です。
ディベートの中で、A.I.ファーストさんの状況のお話が出てきました。
「フォルダ名はどう設定するのか、塩谷さんが決め、フォルダ作成も塩谷さんが行っている」。
「長江さんは、そのこと(=フォルダ名を決め、作ること)について一切口を出さない」。
このお言葉は、立ち上げと維持管理の役割分担に関して、大きなヒントがある気がしました。
そして、ウチと似ている!とも感じました。
弊社(Asumia)では、外向きと内を固める役目とを、明確に分離して日々、事業を営んでいます。
外向きはわたし。内を固める役目は、もう一人の行政書士(行政書士法人の役員)です。
「立ち上げと維持管理」は言い換えると「外向きと内を固める」になるのではないかと思います。
なぜかといいますと、
「立ち上げが向いている人間はその過程で必ず外向きの活動が必要になり、維持管理が向いている人間はその多くが結果として、内を固める作業になる」と考えるからです。
立ち上げが得意な人間が、既存サービス以外のサービスを企画し、立ち上げ期に必要な社外リソースとの交渉、折衝を行い、事業として採算が取れるところまでの絵を描く。
維持管理が向いている人間が、具体的な実務活動を決め、ボトルネックが出てくれば解消してゆく。=内を固める。
あくまでも持論に過ぎませんが、弊社では、この2つを「あえて」明確に分け、日々の活動に落とし込んでいます。
短所を埋めるより、長所を伸ばすほうが楽ちん、というのもあります。
わたし自身、上の例でありました「フォルダ名を決める、フォルダを作る」という作業をしたいと思わないのです。
思わないものは、短所に近いと思ってます。自分自身は。
「フォルダ名を決めてフォルダを作る」という一文は、実はすごく深いことを指していると思います。
それは、
「内側の動き方の基準を決めるという権限を誰が持っていて、誰が実践しているのか?」を物語っているから。
これが決まっていると、強い。
決まっていない会社は、その多くで、ガタガタになる可能性が高いのではないかと思います。
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想像してみてください。
代表者が何でも口を出す会社。
内側のすべてのことについて決めてゆく。
でも、一日は24時間と決まっています。
決めるのは良いですが、それを徹底することはできない。
代表者には、他の仕事もあるからです。時間は足りない。
しかも、代表者は、その多くが気分屋(^_^;)
前に決めた基準が、後日ひっくり返ることは日常茶飯事です。
だいたい、一貫性のない事業体は弱い。
これを役割決めするだけで、うまく回り始めることがあります。
ここでの代表者の例では、内側のことを決める権限を、社内の誰かに移譲すれば、うまく回り始めることが多い。
どこで読んだのかな・・・忘れてしまいましたが、これに似たことを書いている本がありました。
それも一冊ではないです。
あ、有名どころでは、ドラッカーの「現代の経営」がありましたね。(amazonへリンク)
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どうまとめて良いのか分からなくなってきました・・・(-_-)
今回の討論会で最も印象に残ったところは、「立ち上げと維持管理の役割分担」でした。
この役割分担をしないと、誰が何をやっていいか分からない会社になってしまうのではないか?
何事も気分で決定される、不安定な経営になってしまうのではないか?
こう、感じました。
小学校でもありますよね。
皆を率いること、学校全体をよくしてゆくことにやりがいを感じる人が生徒会長になる。
前面に立つのは苦手だが、生徒会の事務的なことを取りまとめることにやりがいを感じる人が副会長になる。
黒板を消すのがなぜか快感、という人が黒板係になる。
動物などの生き物が好きな人が生きもの係になる。
小学校も会社も同じなのではないかと思うのです。
あれ、ズレましたか?
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討論会のあとは、懇親会でした。
今回、パネラーを中心として懇親会が設定されていたので、そちらに参加させてもらいました。
会場へのご参加の方々ともお話したかったですが、また別に機会で、今後楽しみにしています。
懇親会では、深い話ができました。
すごく有意義なビジネスモデルも聞くことができて、ほんと行って良かったです。
なにせ、わたし、事業の絵を描くのを職業としている、立ち上げ屋ですから(^_^;)
今回の話題。
経営を長く経験されている、センスがあるという方には「そりゃ、当たり前でしょ」の世界だったかもしれません。
「そりゃ、違うでしょ」だったかもしれません。
わたし、まだまだです。
では、この辺で・・・失礼します。
投稿者:代表社員 崎田 和伸