【歴史・戦後70年】戦争犠牲者数を見てみた。
2016年2月7日(日)
わたし、歴史が好きです。
学生時代のある試験では、歴史98点、数学20点でした。そんな男です。
歴史の中でも、好き嫌いじゃなく、知っておかなきゃと思い、戦争の映像をよく観ます。
戦争の映画ではないです。記録映像、ですね。
せっかく歴史を学ぶ性格的な元地(もとじ)があるのだから、苦になりませんから、よくよく、観ます。
今日は深刻な話題。戦争犠牲者数についてです。
~~~
第二次世界大戦が終わって70年。
どこかで見ましたが、この70年って節目だそうです。
戦争を知る世代の数と発言の機会が著しく下がり、ほぼ知らない世代のみによる論議になる年数。
普段、戦争のことはよく知らなきゃと思っています。
だから、戦争そのものも、政治信条が右のものも左のものも、よく読み、観るようにしています。
わたし、思うのですが、日本ほど、戦争をしたくない国は珍しい。
戦争をしたい人は、どこかで見た記憶がありますが、1%未満。
限りなくゼロに近いと思います。
これは、第二次世界大戦の犠牲、悲惨さを聞いて、学んだことで、日本人の心の根底に根付いているからではないでしょうか。
~~~
「犠牲者」について、少し考えてみます。
実際にどれくらいの犠牲者が出たのか、ご存じの方は少ないのではないでしょうか。
第二次世界大戦全体で、全部でどれくらい亡くなったか?です。
ずばり、5,000万人~8,000人。
8,000万人だとすると、当時の総人口の2.5%です。
(数値は、Wikipediaから)
少ないと思いましたか?
これって、幼児も軍人も、都市部も田舎も、ぜ~んぶ含めて、この数字。
ものすごく高い率だと思います。
で、その割合を、軍人と民間人で見てみると・・・
民間人の被害者数:3800万~5500万人。
(戦争に伴う飢饉・病気によるものは1300万~2000万)。
(戦争に伴う飢饉・病気によるものは1300万~2000万)。
軍人の被害者数:2200万~2500万人。
(捕虜としての死者数も含む。)
軍人よりも民間人のほうが圧倒的に死者数が多い。
意外と知られていない史実です。
民間の犠牲者数に、軍人より開きがあるのは、統計が取れないほど混乱していたからだと思われます。戸籍制度もない国がたくさんあったのも要因です。
他方、軍人は、人数に開きが少ないです。
ちなみに、日本の犠牲者は、262万人~312万人で、国民全体の3.67%~4.37%です。
内訳は、軍人212万人、民間人50~100万人。
日本は、軍部の一部が目指した「本土決戦」をしたなら、この犠牲者数は飛躍的に増えたことでしょうね。
戦争犠牲者は、諸説があります。
何人亡くなったのかは、実は誰にも分かりません。
なお、民間人について、戦争による飢餓や病気による死者が1,300万人~2,000万人。
民間人の3分の1近くは、戦争があったことによる飢餓、病気で亡くなっている。
戦争の悲惨さ、愚かさを改めて、感じます。
本当に無念だったでしょうね。
昔、アルパチーノ主演の「ゴッドファーザー」で、娘が抗争に巻き込まれて死んだとき、アルパチーノ演じる主人公は、天を仰いで、声にならない嗚咽で、悲しみを露わにします。
ゴッドファーザーでたとえることや、たとえそのものが悪いかもしれませんが、
あの主人公の声にならない嗚咽を、おそらく、民間人の犠牲者3,800~5,500万人のうち大部分は、発したかもしれない。
または、嗚咽や悲しみの声をあげることができる、してくれる人がいるのは幸せなほうだと思います。
(捕虜としての死者数も含む。)
軍人よりも民間人のほうが圧倒的に死者数が多い。
意外と知られていない史実です。
民間の犠牲者数に、軍人より開きがあるのは、統計が取れないほど混乱していたからだと思われます。戸籍制度もない国がたくさんあったのも要因です。
他方、軍人は、人数に開きが少ないです。
ちなみに、日本の犠牲者は、262万人~312万人で、国民全体の3.67%~4.37%です。
内訳は、軍人212万人、民間人50~100万人。
日本は、軍部の一部が目指した「本土決戦」をしたなら、この犠牲者数は飛躍的に増えたことでしょうね。
戦争犠牲者は、諸説があります。
何人亡くなったのかは、実は誰にも分かりません。
なお、民間人について、戦争による飢餓や病気による死者が1,300万人~2,000万人。
民間人の3分の1近くは、戦争があったことによる飢餓、病気で亡くなっている。
戦争の悲惨さ、愚かさを改めて、感じます。
本当に無念だったでしょうね。
昔、アルパチーノ主演の「ゴッドファーザー」で、娘が抗争に巻き込まれて死んだとき、アルパチーノ演じる主人公は、天を仰いで、声にならない嗚咽で、悲しみを露わにします。
ゴッドファーザーでたとえることや、たとえそのものが悪いかもしれませんが、
あの主人公の声にならない嗚咽を、おそらく、民間人の犠牲者3,800~5,500万人のうち大部分は、発したかもしれない。
または、嗚咽や悲しみの声をあげることができる、してくれる人がいるのは幸せなほうだと思います。
突然の「理不尽な死」を迎えなければならなかった人も多かったことでしょう。
これは民間人も軍人も、ですね。
~~~
「民間人」の犠牲者「全体」について考えてみると・・・
・テレビやドラマ、映画だったら、死にそうになったらヒーローが現れる。
・映画で、死にそうになっても、寸でのところで助かる。
これが起こらなかった死が、何千万回もあった
ということになります。
テレビやドラマ、映画で出てくる「奇跡」が、確率としては本当に奇跡であることが分かります。
または、「突然、死ななければならない」という状態も膨大だったと思います。
テレビでもドラマでも、映画でも出てこない、
歴史上で、実際にあった現実です。
~~~
国別では、共産主義国の犠牲者数が、極めて高い。
共産主義国の犠牲者数は、民主主義国とくらべて信憑性が低いと言われていますが、「ソ連」は、実数と近いと言われています。
犠牲者数を増やして公表することでのメリットが少なかったからです。
ということで、一例として、ソ連を見てみますね。
実は、ソ連は、
総人口の13.6%~14.2%が犠牲になっています。
第二次世界大戦の戦争国全体での犠牲者は、総人口の2.5%でしたね。
ソ連は、その5倍以上の犠牲者を出しています。
これは戦場に送り出す兵士の装備への考え方で、よく分かります。
ソ連は、兵士一人に対して、銃は、1丁ありませんでした。
国民の生命の価値は、国家よりもかなり低かったので、最初から、銃なし。
武器なしで戦場に強制的に行かされました。
そして、死んだ兵士の銃を使うことが前提とされていました。
共産主義は、建前上も、実際も、国民の生命は国家(公益)よりも軽い、という状況でした。
だからなのか分かりませんが、ソ連兵の横暴さは、他の国と比較にならなかった、とも言われています。兵士としては今日、明日死ぬかもしれない身ですから、倫理観が崩壊していたのかもしれません。
できるかぎり「綺麗」に書きましたが、実際のソ連兵の横暴さは、群を抜いていました。
旧満州、朝鮮半島に残された日本人の末路は想像を絶します。
横暴という言葉を超えています。
中共軍、朝鮮人民義勇軍、地域の農民集団もひどかった。
もし可能でしたら、一度調べてみてください。
「満州 引き上げ」などです。
すさまじいです。
日本では語られることのない歴史の闇、に近いことですね。
生存している人の尊厳の問題も大きいです。
でも、知らない人の多さには驚きます。
~~~
戦争は、起きてしまうと、その勢いは止められません。
歴史が証明しています。
起きる前に防がないといけませんね。
広島という地で育ったわたしとしては、その惨禍を、他の地方の人よりも目にする機会が多かったので、ことさらに、感じます。
戦争は「数」だけで考えるものではありません。
また、時代によって動く「右」や「左」で判断するものでもないと思います。
わたしは、できるかぎり実際の映像、信ぴょう性の高いと思われる史実から、自分なりに、深く考えてゆくべきことだと思っています。
投稿者:崎田 和伸
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「民間人」の犠牲者「全体」について考えてみると・・・
・テレビやドラマ、映画だったら、死にそうになったらヒーローが現れる。
・映画で、死にそうになっても、寸でのところで助かる。
これが起こらなかった死が、何千万回もあった
ということになります。
テレビやドラマ、映画で出てくる「奇跡」が、確率としては本当に奇跡であることが分かります。
または、「突然、死ななければならない」という状態も膨大だったと思います。
テレビでもドラマでも、映画でも出てこない、
歴史上で、実際にあった現実です。
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国別では、共産主義国の犠牲者数が、極めて高い。
共産主義国の犠牲者数は、民主主義国とくらべて信憑性が低いと言われていますが、「ソ連」は、実数と近いと言われています。
犠牲者数を増やして公表することでのメリットが少なかったからです。
ということで、一例として、ソ連を見てみますね。
実は、ソ連は、
総人口の13.6%~14.2%が犠牲になっています。
第二次世界大戦の戦争国全体での犠牲者は、総人口の2.5%でしたね。
ソ連は、その5倍以上の犠牲者を出しています。
これは戦場に送り出す兵士の装備への考え方で、よく分かります。
ソ連は、兵士一人に対して、銃は、1丁ありませんでした。
国民の生命の価値は、国家よりもかなり低かったので、最初から、銃なし。
武器なしで戦場に強制的に行かされました。
そして、死んだ兵士の銃を使うことが前提とされていました。
共産主義は、建前上も、実際も、国民の生命は国家(公益)よりも軽い、という状況でした。
だからなのか分かりませんが、ソ連兵の横暴さは、他の国と比較にならなかった、とも言われています。兵士としては今日、明日死ぬかもしれない身ですから、倫理観が崩壊していたのかもしれません。
できるかぎり「綺麗」に書きましたが、実際のソ連兵の横暴さは、群を抜いていました。
旧満州、朝鮮半島に残された日本人の末路は想像を絶します。
横暴という言葉を超えています。
中共軍、朝鮮人民義勇軍、地域の農民集団もひどかった。
もし可能でしたら、一度調べてみてください。
「満州 引き上げ」などです。
すさまじいです。
日本では語られることのない歴史の闇、に近いことですね。
生存している人の尊厳の問題も大きいです。
でも、知らない人の多さには驚きます。
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戦争は、起きてしまうと、その勢いは止められません。
歴史が証明しています。
起きる前に防がないといけませんね。
広島という地で育ったわたしとしては、その惨禍を、他の地方の人よりも目にする機会が多かったので、ことさらに、感じます。
戦争は「数」だけで考えるものではありません。
また、時代によって動く「右」や「左」で判断するものでもないと思います。
わたしは、できるかぎり実際の映像、信ぴょう性の高いと思われる史実から、自分なりに、深く考えてゆくべきことだと思っています。
投稿者:崎田 和伸