【今になって想います】祖父たちの戦争
2015年7月23日(木)
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終戦記念日が近づいてきました。
40歳を過ぎて、想うことがあります。
祖父たちの戦争、についてです。
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父方、母方の祖父ともに、戦争を生き抜きました。
父方の祖父(死去)は、陸軍航空隊の整備兵として、出征しました。
飛行場の設営、整備にあたりました。
中国大陸、フィリピンなどに出征しています。
参考)過去ブログ記事
http://ameblo.jp/ksakida/entry-11962971516.html
母方の祖父(〃)は、陸軍の近衛師団で、輸送を担当していたそうです。
輜重部隊(しちょうぶたい)というのでしょうか。
中国大陸に出征していたとか。
近衛師団が中国で戦う、というのも変な気がしますが、実際、出征していました。
戦争について多くを語らなかった母方の祖父ですが、少しだけ、話してくれたことがあります。
それは、中国大陸で、輸送任務に就いていたときのこと。
峡谷を輸送中に、両側から激しい砲撃を受けたそうです。
「ありゃ~えらい大変じゃった」=あれはすごく大変だった。
そう言っていました。
でも、多くは語ろうとしませんでした。
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わたしが最近、特に想い返すのが、「父方」の祖父の言葉です。
陸軍航空隊の整備兵だった祖父ですね。
この祖父も戦争の話はあまりしませんでしたが、ある時、わたしがこう質問してみたことがあります。
「戦争へ行って、どんな苦労をした?」と。
その時の答えがこうでした。↓
「苦労は無かった。楽しかった」。
この一言です。
小学生だったわたしは、「そうかぁ」と思っていました。
学校で習う戦争の話とのギャップに、「?」と思いながら。
いま大人になり、歴史好きがこうじたのか、一般の人よりも、戦争のことは知ろうとしていると思います。経験はもちろんありませんので、あくまでも情報として。
文字や映像でしかありませんが、本を読み、映像は見ているつもりです。
戦時中のプロパガンダ系から始まり、右、左・・・。
そして、40歳を越えて、今、想います。
父方の祖父の言葉「苦労は無かった。楽しかった」に対して・・・
「そんなわけはない」と。
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祖父はたぶん、陸軍整備隊のいずれかの小隊に所属していたと思います。
陸軍航空隊の整備兵といえば、陸軍の他の隊が戦闘を終え、死体がごろごろしている戦場を通り、これまた死体が転がる場所で、飛行場を設営していたでしょう。
飛行場の設営は、いの一番ですから。
戦闘機の発進では無事を祈って送り出し、帰還に際しては、被弾、負傷した搭乗員を運んだことも、数えきれないと思います。
撤退では、整備兵は一番最後と聴いたことがあります。
戦闘機乗りが優先して後送されたと。
殿(しんがり)に近い役割を担ったのだとも思います。
祖父は幸いなことに、終戦前に内地(日本国内)に転属となり、確か、四国松山で終戦を迎えています。おそらく、工務での経験を買われて、軍需品の工場での任務となったのでしょう。
なので、時期的に、大戦末期に特攻機を送り出すことは無かったようです。
松山では、何度も空襲に遭っています。
軍需工場ですよ?
いの一番に、空爆されますよね。
とんでもない経験、しているはずです。
それらを一言で「楽しかった」と言う。
でも、楽しかったわけがない!
なぜ、そんなことを言ったのでしょうか。
わたしには分かりません。
ただ、ふと思います。
戦争を経験した世代にとっての「昭和の生きるための時代」※。
※1970年とか1980年とか。
戦争のことを、リアルに話したくなかったのではないか?
話せない何か、傷があったのではないか?と。
死去しているので、答えは分かりません。
あの時代を生き延びた人には、その人にしか分からない感覚があるのだと思います。
終戦「直後」は、瀬戸内海の大久野島で、毒ガス工場の撤去作業をしていたそうです。
広島県竹原市にあります。
歴史の暗部ですね。
イペリットガス、ルイサイトガスなどが製造されていました。
戦時中、地図に載っていなかった島。
戦時中は、何も知らされない女学生が作業に動員され、多くの人が後遺症を負った島です。
イペリットガス、ルイサイトガス、ともに、ゴムや繊維は透過する性質をもっているからです。
=防護服が完全に機能しない。
父方の祖父もご多分にもれず、壮年期に肺の手術を受けています。
撤去作業では、島全体の殺菌、消毒のために「カルキ」が3センチ積もるくらい、撒かれたようです。島中の生物は死滅して、文字通り、死の島でした。
なぜ「楽しかった」と言ったのでしょうか?
分かりません。
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今、安全保障政策の転換期。
あの時代の人たちの生き様、死に様にも想いをはせながら、「平和」というものを考えてゆきたいものです。
今日も、読んでいただいたあなたに感謝します。
投稿者 崎田 和伸でした。
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