半歩ずつ前へ。
2016年9月26日(月)
テーマ:経営について
以前、異業種の経営者と情報交換したときのこと。
ある話題になりました。
それは・・・
「人は、一歩でも踏み出す時は恐ろしく思うものだ。だから、半歩ずつ前へ歩いてゆく」と。
わたし、すごく、共感できるんですよね。
まだ小さい所帯ですが、わたしが人材を育成を考えるときに、根底にあります。
人は「一歩」を踏み出すことができない動物です。
一歩踏み出そうとして、結果、半歩進むのが人間
なんじゃないかと思うんです。
・踏み出すのは恐い。
・いま、うまくいっているんだからいいじゃないか。
・いま、踏み出す時期じゃないのじゃないか?
こういう気持ちが先立つ生き物だと思います。
そして、やらない理由を自然と探してしまう。
「だって~だから」、と。
ただね、「一歩踏み出せる時期は、自分自身が待ってから来るものではない」気がします。
どこの誰かが、ポン!と背中を押してくれて、来るもの。
そして一歩踏み出して、失敗を経験しながら、結果、半歩進むことになる。
こういうものなんじゃないでしょうか。
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話は関連しますが、社会人として働いてゆくにあたり、「いくつかの道」があると思います。
すなわち、
(1)敷かれたレールの上を歩いてゆく。
(2)敷かれたレールに、別のレールを敷いてゆく。
(3)全くの未開の地に、レールを敷いてゆく。
この3つです。
最初は(1)、そして(2)へ。最後に(3)へ。
こういう育成をしてゆくのが理想的なのかもしれません。
(1)は、例えば、新幹線でたとえると・・・
東海道新幹線、山陽新幹線など、既存のレール上で、車輌を走らせ、維持管理し、より良くしてゆく仕事。
(2)は、例えば、北陸新幹線の終点から、京都に別のレールを敷いてゆく仕事。
(3)は、例えば、四国に新幹線のレールを敷いてゆく仕事。
でしょうか(^_^;)
※参考まで、現在の新幹線経路図です。(引用:WikimediaCommons)
(1)を終わって(2)、というものではなく、(1)をしながら(2)を始める、という形になりますね。
(3)は、体力要るので、(1)(2)から手を離してから着手、というのが得策でしょうか。
中小企業に、即戦力として採用され、年俸&高インセンティブで働く方は、多くの場合、いきなり(3)から入ることになります。非常にきつい仕事ですね。
通常の新卒、中途社員として企業に採用されたら、(1)から始めて(2)、そして課長、部長クラスになってから(3)に着手、という感じでしょうか。
起業は、有無も言わさず、いきなり(3)です。
助けてくれる人は、どこにもいない。上司はいないし、属する会社もない(自分の看板だけ)。
自分自身が会社であり、最終責任者です。失敗すれば、すべての影響も負債も、自分が負います。(自分の設立した法人が負ってくれるものもあります)
成功(成幸)すれば、笑顔で、日々の生活を続けてゆけます。
誰も褒めてくれることのない、しごく当然と思われている世界…。
笑顔で日々の生活を続けてゆく大変さは、世の中には、なかなか理解してもらえませんね(^_^;)
(起業でも、フランチャイズの場合は、レールを敷く仕事の多くを他社がやってくれるので、毛色が違うかもしれません)
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なんだか話がずれてしまったような・・・戻します。
「人は、一歩でも踏み出す時は恐ろしく思う。だから、半歩ずつ前へ歩いてゆく」。
そして、
一歩踏み出す時期は、どこの誰かが、ポン!と背中を押してくれて、来るもの。
一歩踏み出して、失敗を経験しながら、結果、半歩進むことになる。
わたしは、自分の部下の背中をポン!と押していきたいです。
わたしは、起業したい人の背中を、ポン!と押していきたいです。(焚き付けることはしません。)
結局、自分の話かい!ということになってしまいますが、ご容赦ください。
話の落とし方が分かりません・・・(^_^;)
投稿者:代表社員 崎田 和伸
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