【コラム】「人生は死ぬまでの暇つぶし」
2018年6月21日(木)
テーマ:日常の雑感、発見、出来事
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先日、久しぶりにさせてもらいました。7か月ぶり…。
その中でコラムを書きました。
転記させてもらいたいなと思います。
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◆ 【コラム】わたしが経営者の端くれとして、感じること
「人生は死ぬまでの暇つぶし」
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行政書士法人は中小零細企業。
安定してるんでしょ!?と思われがちですが、とんでもない。
日々、壁にぶつかり、迷い、失敗しながら運営しています。
このコーナーでは、そんな零細企業の代表であるわたしが
「日々のサポートの中」で、そして「経営者の端くれとして」
感じることを、生意気に書くものです。
今回『人生は死ぬまでの暇つぶし』
というタイトルです。
今回ちょっと哲学的な話になってしまうかもしれません。
支離滅裂かも…
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「人生は死ぬまでの暇つぶし」。
この言葉を聞いて感じませんか?
「ふざけた言葉だな、人生なめてないか?」と。
わたしも最初そう思っていました。
でも、長い間かけて少しずつ考えてみた結果、
べつになめてる言葉じゃないのでは?と思うようになりました。
それどころか、助けてくれる言葉なんじゃないか、とも思うようになっています。
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人は死にます。100%死ぬ。
死ぬまでの期間の差だけの違いです。
では、生きている間、何をするか?
AとBという選択肢があるとき、どちらを選ぶか?
これらを考えるとき、
”人生は死ぬまでの暇つぶし”
という言葉が一つの基準になるんじゃないか?と思うのです。
どうせ人生は、死ぬまでの暇つぶし。
せっかく暇をつぶすのであれば、有意義につぶすほうがいい。
つまり
何を選択し、行うか?を考えるとき、
「有意義に暇をつぶせるのはどっち?」
という問いを自分にしてみる。
この問いが最適な回答を導き出してくれるんじゃないか?と。
ただ“有意義”というのは難しい課題で
多くの場合、一つのことがずっと有意義ではありません。
また有意義にするために普段の努力も必要。
自分自身が変わる努力も必要となると思います。
有意義という三文字がなんとも難しいものですね。
余談:
これらの思考の大前提で考えねばならないことがあります。
生きたくても生きることができなかった人もいる、ということ。
生きている人はその人達の分も有意義に生きなければなりません。
そういう前提で書いています。
話を戻します。
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3年前、実父が他界しました。73歳です。
昔、父が定年退職するとき「コンサルタントしたらいいのに」と声をかけたことがあります。
金融機関一筋でしたので、できるんじゃないかと思ったのです。
でも、できるできないの話をさえぎって父はこう言いました。
「もう十分働いた。もう働かない。」と。
当時は「まだ働けるのにどうして?」と驚きましたが、もしかすると
「有意義に暇をつぶせるのはどっち?」という基準で判断したのかな。
今になって考えるとそう思います。
※単に疲れただけかも…
ちょっと飛躍しますが、私の祖父が言っていた言葉も思い出しました。
「人は生まれて死ぬだけ。死んだら墓に入って土に戻るだけ。ただそれだけのことよ。」
父も祖父と同じような感覚でいたのかな。
つらつらとそう思います。
あれ、また話ずれたかも。
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仕事について考えてみます。
仕事は人生にとって大切です。
仕事をすることで生活の糧を得ることもできる。
言い換えると、大部分の人は仕事をしないと生活ができない。
もし仕事がいやな時、仕事そのものが変わってくれることはほとんどありません。
原則、自分が変わらないと変わらない。
もし今の仕事が嫌いな時、
いやいや仕事をするのではなく、
「有意義に暇をつぶすためにはどうすればいいのか?」
この考え方で臨んでみると光が見えてくるんじゃないか。
そう思うんです。
わたしはこの「有意義に」が重要だと感じます。
楽しい、楽しくないという基準ではありません。
遊びのほうが楽しいに決まってる。
でも仕事をしないと食っていけない。
楽しい楽しくないではなく、有意義に生きるためには?という基準がしっくりきます。
いま有意義に生きるためにはどうすればいいか?
数カ月後、もっと有意義に生きているためにはどうすれば?
数年後、〃。
こう考えると別の視点が出てくるのではないか?
「有意義に暇をつぶすためにはどうすればいいのか?」を考えてゆくと、
なにかのヒントがあるのではないか?
こう思うようになりました。
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関連してもうひとつ、興味深い言葉を見かけました。
「社会に寄与する暇つぶしは“仕事”と呼ばれる」。
なるほどなぁ~と思います。
皆が仕事に対して有意義になるよう臨み、工夫・改善を重ねてゆくことが
「社会に寄与する暇つぶし」。
なるほどなぁ。
同時に思います。
経営者は規模の大小を問わず
「従業員が有意義に暇をつぶすことができる環境を整える」
というのが役目なのかな、と。
本人が望んだ時にその有意義な暇つぶしができるように
準備し続けるのが経営者なのかな、と。
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最後に何人か(登場人物)の言葉を紹介して終わりたいと思います。
・みうらじゅん
「人は生れ落ちた時、余生が始まる、その余生を有意義にするのがマイブームである」
・佐賀のがばいばあちゃんの言葉(島田 洋七 著)
「人生は死ぬまでの暇つぶしやから。暇つぶしには仕事が一番ええ」
・今東光大僧正
「人生は冥土までの暇つぶしや。だからこそ、上等な暇つぶしをせなあかん」
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「人生は死ぬまでの暇つぶし」。
あなたはどうお感じになりますか?
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