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崎田 和伸ブログ「七転び、八起き」

実務家としては失敗は許されません。
でも、経営者としては失敗ばかり。後悔ばかりの小心者です。
ただ「転んでも起きる」を目標に、経営しています。

【歴史】りりしく美しい戦国武将の「裏の顔」

2017年2月4日(土)

テーマ:歴史98点、数学20点の男がお贈りする

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 歴史98点、数学20点の男がお贈りする歴史トリビア

 

わたし、歴史が好きです。
学生時代のある試験では、歴史98点、数学20点でした。そんな男です。

歴史好きがこうじて、色んな文献を読んだり、掘り下げて調べてみたり。

ほぼ趣味ですね。

行政書士なのですが、肩書を「歴史研究家」としましょうかね(^_^;)

 

ということで、時折、歴史のことを書いていますが、今回も書かせてもらいます。

タイトルは、りりしく美しい戦国武将の「裏の顔」

 

今回の記事は、戦国武将に夢を抱いているあなた、戦国時代に行ってみたいと思っているあなたは、読まないでください。

トラウマになります。

また、事実は時に気分が悪くなります。

気持ちよくテレビ、映画をみたい、という方も読まないでください。

 

 戦国時代は阿鼻叫喚の地獄世界。

 

いきなりですけども、これが事実。

戦国時代は阿鼻叫喚の地獄世界でした。

 

「日本は島国だし、大陸と違って、大規模に残酷なことはしていないでしょ?」と思われがちです。

でも、皆さんが思っている以上に地獄だと思います。

 

力のみが支配する、あの「北斗の拳」の時代と瓜二つではないでしょうか。

北斗の拳は近未来の核戦争後の世界でしたが、戦国時代もほぼ同じと考えて良い気がします。

 

 乱妨取り(らんぼうどり)の恐怖

 

乱妨取り(らんぼうどり)とは、

戦国時代から安土桃山時代にかけて、戦いの後で兵士が人や物を掠奪した行為を指します。

略して「乱取り」とも言われます。

 

この乱妨取りについて、Wikipediaに載っていますので、一部を転記してみます。

↓↓

当時の軍隊における兵士は農民が多く、食料の配給や戦地での掠奪目的の自主的参加が見られた。人狩りの戦利品が戦後、市に出され、大名もそれら乱暴狼藉を黙過したり、褒美として付近を自由に乱取りさせた。それら狼藉は悪事ではないとされた
凶作・水害・疫病が起こると、大名は食料獲得のため隣国へ戦争をした。その結果として領土を獲得し、家臣団に与えて下克上の芽を摘み取った。その上で、戦場付近の村を襲い、農作物を根こそぎ奪い、女・子供をさらい売り払うか奴隷にするかした。女性奴隷の一部は、交易を行うポルトガルによって欧州やタイ、カンボジアに性奴隷として売られた。人身売買の相場は、通常2貫文(約30万円)であったが、大量に乱取りが行われる戦の直後は25文(約4千円)に急落した。女性を強姦し、抵抗する者は殺した

↑↑

 

これが普通でした。

まさに、阿鼻叫喚の地獄世界です。

中の文章でお気づきになりましたか?

それらの狼藉は悪事ではないとされた」。

何の罪にも問われません。それが当時の価値観です。

 

特筆すべきことは、戦国大名のほとんどがやっていたということ。

武田信玄、上杉謙信、織田信長、徳川家康、伊達政宗・・・戦国のりりしく美しい大名たちは、みんな、やっていた。

 

今の価値観から言えば、とんでもないことであり、許されざる行為です。

 

 乱妨取り(らんぼうどり)の実例

 

いくつか実例をご紹介します。

 

◆上杉謙信

 

戦国大名として、武田信玄と並んで、最強と言われた武将です。

上杉謙信の所領である越後は二毛作ができず、春~夏にかけて食糧不足が深刻化していました。

そこで、関東や北信濃に定期的に(というか毎年)、出兵していました。

なので、冬になると出兵し、略奪と乱妨取りを繰り返し、正月を越して春に帰国するのが通例でした。

上杉軍が関わることだけでも、越後に連れ去られ奴隷となった人は数万~10万人と言われています。

 

「上杉謙信は義のために戦う」。

よく言われていますよね。すばらしいことです。

 

でも考えてみて下さい。

義のために、兵の主力である農民は戦いますか?

武将たちは戦いますか?

それもあの戦国の世で。

 

こう考えてみると、上杉謙信は権謀術数の戦国時代の中で、偶然、寝返りや鞍替えをしなかっただけで、偶然、一本筋の通った行いだっただけ、ではないでしょうか。

 

◆徳川家康

 

徳川家康は戦国の世を終わらせ、平和の時代を切り開いた名君と言われています。

戦国の世を終わらせたこと、徳川幕府の開祖、という点では確かです。

 

大阪夏の陣、ご存じですよね。

「真田丸」で真田信繁(真田幸村)が最後の活躍を見せ、豊臣は滅亡した、あの戦いです。

 

その時の絵が残っています。「大坂夏の陣図屏風」といいます。

黒田官兵衛の息子である、黒田長政が描かせたと言われています。

ご紹介しますね。

まずは全体像です。おおきな絵です。

 

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この絵は、「戦国のゲルニカ」と呼ばれ、勇猛さと悲惨さが併せて記録された貴重な絵です。

大阪「冬」の陣は、ある程度の準備期間がありましたが、「夏」の陣はいきなり戦闘が始まったので、庶民、農民は逃げるタイミングを失いました。

 

乱妨取り(乱取り)は、大名にとっては基本的に恥ずべきことだったので、歴史の資料としては残っているものはすくないです。そんな中で、この「大阪夏の陣図屏風」は第一級史料と言えるかと思います。

 

絵の「右」上が、勇猛な戦いの場面。絵の「左」下に、阿鼻叫喚の地獄世界が描かれています。

左下を拡大した画像がありましたので、転載させていただきます。

 

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転載元:http://blog.goo.ne.jp/hijai/e/17bc740ad78c7a72dbee1c62dff6aaf1

 

家財が略奪される様子や、東軍(徳川家康)に連れ去られようとしている女性たち。

女性が東軍の兵士に襲いかかられているシーン。

東軍の兵士に裸で抱えられている女性。

など、ある程度、柔らかめにかかれていますが、見るに耐えない光景です。

これらのシーンのあとも、容易に想像されます。

 

まさに阿鼻叫喚の世界。

これらの人を助ける、正義の騎士はいません。絶対いない。

 

徳川家康は、これらの行為を積極的にさせた、わけではないのですが、積極的に黙認しています。

乱妨取りを当然のことと認識し、やった人間を罰することもしていません。

 

この絵は、黒田長政が部下に命じて、書かせています。

こういう行為を止めることはできないが、もう無くなってほしいと思ったのでしょう。

罪滅ぼしの気持ちから書かせたのかもしれません。真意は誰にも分かりません。

 

以上、2例でした。

上杉謙信と徳川家康。すごく有名な戦国大名ですね。

人でなしです。

 

戦国大名は、こういう例が数限りなく出てきます。

武田信玄、織田信長、伊達政宗・・・戦国のりりしく美しい大名たちは、みんな、やっていた。

この絵に描かれたことは、日本中どこでも行われていました。

 

だから戦国時代の攻城戦では、領民を城内に入れて一緒に戦うことが多かったようです。

兵糧の問題はありますが、ほんの少しの間は守れます。

実際は領民を守るという目的ではなく、兵農分離されていない時代ですから、兵の家族を城に入れることにより、兵士の士気を上げる目的が主だったかもしれません。

 

乱妨取りは、海外貿易をしていた大名、キリシタン大名は特にひどく、薩摩(現在の鹿児島)の島津氏や、九州の有馬、大友氏などは積極的に行っていたとも言われています。

泣き叫ぶ農民の男女を…これ以上は凄惨すぎて書けませんが、最後は、海外へ奴隷として輸出する。

これが行われていました。

 

これが真実です。

りりしく、たくましく、正義の化身で、美しい戦国武将なんて、いません。

 

いまの法律と価値観からいえば、とんでもないやつらです。

 

 これからの時代劇の見方

 

いかがでしょうか。

戦国を描いた映画、ドラマの見方が変わりませんか?

 

映画やドラマがどんなに綺麗に描かれているか。

わたしは乱妨取りという事実があったことを理解したうえで、綺麗な映画、ドラマを観ています

 

時折みかけませんか?

「狼藉を受ける弱き民を武将、兵士または浪人が助けるシーン」。

 

あれは現代の価値観だと思います。

 

当時、日本の中で少しあったかもしれませんが、ほぼ無かったシーンです。

無理やり、あったと仮定してみるとこんな感じかと思います。

・自他共に認める自国領での戦闘のない時の治安維持の責任者の兵士(農民ではない)。

 

でもその兵士も、戦場ではその多くで乱妨取りをする・・・。

救いようがありません。

 

現代の価値観は、明治以降にできあがった価値観です。

 

では、ひとことでまとめて、今日の投稿を終わりますね。

 

戦国時代は阿鼻叫喚の地獄であり、

戦国武将は、とんでもないやつらである

 

投稿者:崎田 和伸

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